生理痛に「鎮痛剤」は有効か?

痛みに対しては「鎮痛剤」を用いることが多いです。筆者も頭痛や歯痛用に鎮痛剤を常備しています。

痛みといえば、生理痛にも効果があるのではないかと思います。しかし、ほかの痛みとは異なる性質を持つ生理痛に対して、普通の鎮痛剤が効果があるのかどうか、少し疑わしいとも思います。

そこで、生理痛と鎮痛剤の効果についてまとめてみました。

 

鎮痛剤では全てを治せない

実は、鎮痛剤はその全てが生理痛に効果的であるとは言えないのです。

その理由は、一般的な痛みと生理痛の痛みの違いにあります。

頭痛や歯痛などは、神経に関係する痛みです。一方、生理痛の主な原因はプロスタグランジンの分泌による、経血排出のための子宮収縮であり、これは「内蔵痛」に属します。

つまり、痛みの種類が全く異なるのです。生理痛を原因とする神経痛であれば市販の鎮痛剤でも効果をもたらすことでしょう。

しかし、生理痛の大元である子宮収縮の内蔵痛は、市販の鎮痛剤ではほとんど効果をもたらすことはありません。

 

成分によっては悪化する可能性も

一言に「鎮痛剤」といっても、主要な有効成分の違いがあるのです。

主成分が薬の名称になっていることも多いので、「聞いたことがある」という成分名も多いことでしょう。

実際、薬局で販売されている鎮痛剤の成分表を見てみれば、最も多く含まれている成分がそれぞれに異なっているはずです。だからこそ、数多くの鎮痛剤が販売され続けているのですから。

しかし、有効成分の中には、場合によっては生理痛を悪化させる可能性があるのです。その成分については人それぞれ、生理痛の症状の出方の違いで異なります。

そのため、「どの成分なら大丈夫」ということは、一概には言えないのです。

それぞれの薬ごとに主成分以外にも有効成分が複数配合されていることも考えると、「友達が効くって言ってた!」とか、「ネットでオススメと書いてる」という情報は、自分自身にも当てはまるとは言い切れません。

むしろ、過信しすぎて予備知識もないままに服用することで、却って生理痛を重度なものに変えてしまうリスクを作り出す原因となります。

 

内蔵痛の薬を

生理痛の原因は子宮の収縮です。これは内蔵痛に属しますので、内蔵痛の薬を服用することが有効であると言えます。

生理痛の中でも特に大部分を占めるのが「下腹部の痛み」であり、これは子宮の収縮が原因です。その対抗策として、内蔵痛の薬を服用することが有効であるのは理にかなっています。

代表的な有効成分としては「ブチルスコポラミン」です。「エルペイン」や「ブスコパン」という薬に含まれています。

 

産婦人科で処方してもらう

どうしても重い生理痛が続く場合には、産婦人科で適切な医薬品を処方してもらうことが重要です。

市販品では、薬剤師の指示で薬を選ぶこともできますが、症状は自己申告であり、医療機関の受診に比べるとどうしても精度は劣ります。

きちんと専門の医療機関で診てもらい、適切な医薬品を処方してもらうことで確実な回復が見込めます。有名なものでは「低用量ピル」が挙げられます。

排卵を抑える薬なので、生理痛の症状そのものを大幅に抑えることができます。低用量ピルは医師の処方が必要なので、欲しい場合には産婦人科の受診が必須となります

 

まとめ

市販の鎮痛剤では、内蔵痛である生理痛の症状を緩和することは難しいです。

また、薬の成分によっては生理痛を悪化させる可能性があり、人によって効き目が違うため注意が必要です。代わりに、内蔵痛の薬であれば一定の効果を見込むことができます。

それでも生理痛がひどい場合には、産婦人科を受診して低用量ピルなどを処方してもらいましょう。

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