生理痛と遺伝の関係について

皆さんは、「生理痛は遺伝する」「母親が生理痛がひどい場合は娘も生理痛がひどい」といった話を聞いたことがあるでしょうか?

筆者はずいぶん前に、誰から聞いたかは忘れましたがそんな話を聞いたことがあります。

確かに、病気や症状の中には遺伝的な要因があるものが多いです。では、生理痛の場合は遺伝するのでしょうか?

 

生理痛を悪化させる原因

その考察のために、まずは「生理痛を悪化させる原因」についてまとめます。

生理痛は主に3種類の原因があり、排卵によるホルモンバランスの乱れによる「生理前症候群=PMS」、経血排出のための「プロスタグランジンの分泌=子宮の収縮」、月経後半の「うっ血」です。

そして、これらを悪化させる原因としては「ストレス」「血行不良」といった条件が挙げられます。

ストレスによるホルモンバランスの乱れや、血行不良による経血の排出困難などが、生理痛の症状を悪化させる最大の要因です。そして、これらは遺伝とは無関係であると言えます。

ただし、血行については「脂質異常症」が疑われます。血中のコレステロールが異常な状態となり、これに遺伝性が認められています。

つまり、ドロドロ血液になりやすい体質が遺伝していることで、血行を悪化させる可能性が高くなるのです。ただし、発症確率はそこまで高くありません。

 

子宮内膜症の可能性

しかし、実際には「母親と同様に生理痛がひどい」という人は少なくありません。

その中には「病気が原因である生理痛」という可能性があります。「子宮内膜症」という病気がありますが、生理痛の原因がこの病気である可能性があり、この病気は遺伝性を持ちます。

そのため、母親と同様に生理痛がひどいという場合には、この病気である可能性があります。

また、遺伝性については解明されていませんが、遺伝する可能性がある病気としては他にも「子宮筋腫」という病気があります。

 

遺伝ではないものの・・・

遺伝とは直接関係ありませんが、生理痛を悪化させる可能性があるものとしては「母親の真似」という点が考えられます。

例えば「座る姿勢」など、母親の動作を真似る可能性がある動作・行動の中には生理痛を悪化させる可能性があるものがあります。

遺伝とは異なりますが、「母親と同じ理由で生理痛が悪化する」という点では似通っていますね。

 

生理痛と遺伝の考察

生理痛については、完全に「遺伝しない」とは言い切れないのが現状です。

何らかの遺伝性の病気が生理痛を悪化させる可能性については、完全に否定することはできません。

しかし、生理痛を悪化させる要因としては、本人の「生活習慣」が主な原因であることが多く、その影響の大きさも大きいです。

同時に、生活習慣が生理痛の原因であるならば、生活態度の改善によって生理痛の症状を大幅に改善することができます。場合によっては医師の指導を受ける必要もあるかもしれませんが、基本的にはすぐに取り組めることです。生理痛の原因が遺伝性の場合、こちらは自力で解決できることは少ないです。

生理痛の原因が遺伝に関係している場合、それは病気の治療を必要とします。基礎疾患の治療によって、生理痛を改善することができます。

ともあれ、発症の確率を考えれば、生理痛を悪化させる要因としては遺伝は生活習慣よりも小さな要因であると言えます。

親と同様に生理痛がひどい場合でも、それを遺伝であると諦めることなく、まずはその原因が自分自身にあると考えて適切な対策を講じましょう。

それでも生理痛が改善しない場合には医師の力を頼るのが良いでしょう。

 

まとめ

生理痛は遺伝性は少ないです。生理痛の原因および生理痛を悪化させる病気の中には遺伝性のあるものがあり、それが原因となれば遺伝性の生理痛であると考えることもできます。

しかし、発症確率を考えると要因としては小さく、むしろ生活習慣の改善によって生理痛を大幅に改善できる可能性が高いです。

生活態度の改善によっても生理痛が改善しなかった場合、子宮内膜症などの病気の可能性があるので、医師の診察を受けましょう。

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