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生理痛と生活習慣の関係とは?
女性であれば、生理痛の症状から逃れることは困難です。
しかし、その症状の重さについては、人によっては自ら悪化させている可能性があるのです。
その根源は「生活習慣」。体に良くないというイメージの強い生活習慣の乱れは、生理痛にも良くないのです。
今回は、生理痛を悪化させる生活習慣についてまとめてみました。
偏った食生活
食生活の偏りは、生理痛の症状に大きな影響を与えます。
例えば、肉の多い食生活では、コレステロールによる血液の粘性増大によって、いわゆる「ドロドロ血液」になり、血行不良を起こして生理痛を悪化させます。
また、体に良いイメージの強い「大豆」や「大豆食品」は、体を冷やすことで生理痛に悪影響です。
同様に、甘いお菓子も砂糖が絶縁体であることから体を冷やし、生理痛に悪影響です。
もちろん、これらの食品を食べるな、という意味ではありませんが、あきらかにこれらの食品ばかりを食べていれば生理痛を悪化させる原因となることは明らかです。
生理痛に限らず、健康的な体を維持するためにはバランスのとれた食生活を心がけることが重要です。
冷たい飲み物とコーヒー
冷たい飲み物は問答無用で体を冷やしてしまいます。
血行不良を招くのでできる限り控えたいですね。また、コーヒーは仮にホットであったとしても生理痛には良くありません。
コーヒーに含まれる「カフェイン」には、血管を収縮させる働きがあるため、生理痛には悪影響です。
生理痛の改善には、ノンカフェインの温かい飲み物が良いです。
間違ったダイエット法
ダイエットも生理痛を悪化させる可能性があります。特に、過度な食事制限や間違った食事制限では、栄養に偏りが発生してしまいます。
栄養不足だけでも生理痛に良くないのに、栄養不足による冷え性の心配もあります。最近では、安全なダイエット向けの健康食品も数多く登場していますが、それでも未だに間違った方法でダイエットを継続している人もいます。
ダイエットそのものを悪く言うつもりはありませんし、筆者もある程度ダイエットに成功しても生理痛を悪化させたことはありません。
重要なのは可能な限り通常通りに栄養を摂取して、体を冷やさないことです。
運動不足
日頃から体を動かさず、1日中同じような姿勢でいることが多いと血行不良を招きます。
特に、職場などで1日中同じ姿勢でいる場合、鼠径部での血行不良が顕著になります。また、腰周りの筋肉が硬くなり、これも生理痛を悪化させてしまいます。
1日中デスクワークする場合でも、定期的に立ち上がってストレッチをすることで症状を改善することができます。
入浴をシャワーで済ませる
人によっては忙しい、時間が取れないといった理由で、入浴をシャワーで済ませて浴槽につからない人がいます。
シャワーが悪いわけではないのですが、生理痛には浴槽でゆっくりと体を温める方が良いです。
生理痛には特に、「半身浴」がお勧めです。全身浴でしっかりと体を温めるのも良いのですが、体への負担を考えると半身浴の方が生理痛の改善には適しています。
喫煙の習慣
「百害あって一利なし」というように、タバコには数多くのデメリットがあります。
そして、それは生理痛においても同様です。喫煙によって毛細血管が収縮し、血行を悪くすることで生理痛を悪化させてしまいます。
ただし、日頃からタバコを吸っている人が無理に禁煙してしまうと、それがストレスとなって生理痛を悪化させる可能性があります。
既にタバコを吸っている人は徐々に喫煙の本数を減らし、無理なくタバコをやめるのが良いでしょう。
タバコはビタミンCを消費することで肌あれを招いてしまいます。それもストレスの原因となるので、できる限り早めに禁煙を完了させたいですね。
まとめ
生活習慣の中にも数多くの「生理痛を悪化させる」習慣があります。「偏った食生活」や「運動不足」、「喫煙」などが挙げられます。
その主軸には「血行不良」があり、血行を悪化させる生活習慣はそのまま「生理痛を悪化させる生活習慣である」ということになります。