月経困難症の病気 子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症

女性が生活の一環として体感する「生理痛」は、人によって症状の重さや現れ方が大きく異なります。

定期的に起こるものであり、基本的には避けられないことなので、特に気にするまでもなく、特別な対策をしない人も多いです。

しかし、生理痛が重い人の中には、あるいは病気を患っている可能性もあるのをご存知でしょうか?

 

病気を原因とする重い生理痛

生理痛の症状の重さや、発症する症状の種類については、人によって大きく異なります。

筆者の友人にもいくつかのパターンの人がいるのですが、ある人は今まで生理痛で悩まされたことが全く無いと言い、またある人は時には倒れてしまうほどに重い生理痛の症状が出ると言います。

この症状の重さについては個人差が特に大きいのですが、症状の重さについては基本的に「どれだけ子宮が収縮しているか」が原因となります。

生理において不要となった、本来であれば妊娠の用意のために準備していた子宮内膜等を排出するために、子宮を収縮させるための物質として分泌される「プロスタグランジン」の量がいかに多くなるかで下腹部の痛みの程度は決定されます。

しかし、その生理痛を重くする原因が存在し、それを「月経困難症」と呼びます。

この月経困難症はその原因の種類によって2種類に分類され、そのうち「器質性月経困難症」と呼ばれる部類は基礎疾患がはっきりとしている月経困難症です。

 

器質性月経困難症の基礎疾患①「子宮内膜症」

器質性月経困難症の基礎疾患となる病気は主に3つ挙げられます。

まずは「子宮内膜症」です。子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所に発生する病気です。

この他の部位に発生した子宮内膜様組織は本来の子宮内膜と同様に生理において剥がれ落ち、出血を伴います。これによって生理痛の症状を重くするのです。

治療においては発症している部位やその進行度合い、年齢や将来的な妊娠の希望の有無によって用いられる治療方法が異なります。

 

器質性月経困難症の基礎疾患②「子宮筋腫」

月経困難症の基礎疾患として次に挙げられるのが「子宮筋腫」です。

子宮筋腫は、子宮内筋層の平滑筋に発生する、良性の腫瘍です。極めて小さいものも含めれば、過半数の女性が発症しているとされています。

これも子宮内膜症と同様に、症状の程度や妊娠の希望によって治療法が異なりますが、常に治療を必要とするわけではありません。

また、閉経後は筋腫は発生せず、既に発生している筋腫も次第に縮小していきます。

 

器質性月経困難症の基礎疾患③「子宮腺筋症」

月経困難症の基礎疾患として3つ目に挙げるのが「子宮腺筋症」です。

子宮腺筋症は、子宮の筋層内に子宮内膜様組織が発生する病気です。上記の子宮内膜症と異なり子宮筋腫のできる部位に子宮内膜が発生するという違いがあります。

ややこしいように聞こえますが実際にややこしく、子宮筋腫と診断してから手術して初めて子宮腺筋症だと判明したり、子宮内膜症や子宮筋腫と合併していることも多い病気です。

これも上記の病気同様に、状況に合わせて治療法を選択します。

 

生理痛から病気を発見する

病気になること自体は嬉しい話ではありませんが、発症してしまった病気を早めに発見できることは嬉しい話です。

上記の病気は生理痛を悪化させる原因となるのですが、それによって病気を発見できる可能性があるのです。生理痛が重いことで病院へ行き、検査をすることで「実は病気だった」ということを知ることもあります。

早い段階で病気を発見できれば、早い段階から治療を開始することが出来ます。予後の安定や妊娠における安全性を考慮すれば、早い段階で治療できることに越したことはありません。

また、自然に治癒することも殆ど無い(閉経までの時間が長いと特に)ため、放置していると症状が悪化する可能性が高いです。

生理痛が重いと感じたら、速やかに産婦人科を受診することをお勧めします。

仮に病気ではなかったとしても、病気ではないという安心感と、今後の適切なアドバイスを貰えることでしょう。

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