同じ女性にも生理痛の辛さをわかってもらえなかった

同じ境遇であれば、良い点も悪い点も情報としてだけでなく、感情面でも共有することができます。

特に、辛い点を理解してもらえる人がいるということは、精神的に大きな支えとなります。

生理痛においては女性であれば誰もが通る道、しかし、全ての女性が生理痛の辛さを共有できるかどうかは別の話なんです。

 

女性だらけの職場

その人物の勤め先は、女性のパート従業員を多く抱える職場でした。彼女はそこの社員です。

入社して数年でしたが、その職場には最近になって転勤してきました。しかし、どうにも排他的な空気が流れていたようで、受け入れられるんには時間がかかると考えていたそうです。

そんな状態でも、一応は仕事に差し支えはなかったそうです。むしろ、そんなことを考えている余裕がなかったというべきでしょうか。その職場は勤め先の持つ店舗の中でも特に人気の店舗だったのです。

そのため、人間関係を気にする前に、目の前の仕事に没頭する必要がありました。

彼女の上司曰く、彼女には上に人間も少なからず期待していたようで、あえて厳しい環境に身を犯せることにしたのだとか。彼女もそれを聞きましたが、それを気にできるほど楽な職場ではなかったのです。彼女は一心不乱に働きました。

 

重い生理痛に襲われた

そんなある日、彼女は仕事中に生理痛に襲われました。彼女は生理痛は重い方ではなかったのですが、環境の変化、不十分な休息などが重なり、生理痛を悪化させたのでしょう。

仕事中に激しい腹痛に襲われ、仕事中にお腹を抱えて倒れ込んでしまいました。彼女は生理痛のひどさを訴えかけました。しかし、周囲のパートさんたちはなに食わぬ顔でしごとを続けてるのです。

そんな中、見回りに来ていた店長が倒れている彼女を発見しました。彼女を休憩室に運んでパートの一人に様子を見させながら、店長は残ったパートさん達に詰め寄ります。

「どうして彼女を放っておいたんだ!」しかし、パートさん達はやはり素知らぬ顔です。その中の一人が、「私たちも生理痛は経験している女性だから。けど、あんなになったことはない。あれは仮病だ。ただでさえ忙しいのに、動けない人に構っていられない」というのです。

 

理解を広げていく

その後、回復した彼女はそれ以降も精力的に働いていきます。一緒に仕事をすることで周囲にも溶け込んでいき、パートさん達と良好な関係を持っていきます。

そんな中、彼女は生理痛の大小についてパートさん達と話をすることにしました。人によっては病院へ行かなければならないほどの生理痛があることを、パートさん達に理解してもらうためです。

その後、彼女は職場への適応によってストレスを克服し、生理痛も次第に弱まっていきました。

彼女の取り組みは半ば無駄になったかもしれませんが、彼女としてはひとつの前例を作れただけでも十分だと語っています。

 

重要なポイント

ここで重要になるのは、「生理痛の症状の重さは人によって異なる」ということと、「全ての女性がそれを理解できてはいない」ということです。

生理痛は女性特有の現象です。しかし、その女性の中でも生理痛の症状の重さは人によって差が生じます。その点が厄介なのです。生理痛の症状が軽い女性の場合、生理痛に対して過小評価を下してしまいます。

なまじ経験者であることで、生理痛の症状はこんな軽さであるという認識を持ってしまうのです。そういったひとに限って、症状の重い生理痛に苦しんでいる女性を「サボリ」として扱ってしまうのです。

もちろん、全ての女性がそうではありません。生理痛に対して深い理解を示す女性も数多くいます。

職場などの一定のコミュニティにおいて、生理痛に対する理解が薄い人が大多数である場合、少しずつでも生理痛に対する理解を深めてもらうことが重要です。

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