生理痛には3段階ある

一言で「生理痛」と言っても、実は単純ではないのです。

まず、その症状の多さです。多くは「下腹部の痛み」を訴えますが、それ以外にも「腰痛」「頭痛」「吐き気」といった症状を呈することもあり、症状の現れ方も千差万別です。

そして、それは生理痛が3つの段階に分かれてることにも起因します。

 

第一段階「月経前」

まず、この段階になると女性ホルモンの一種である「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌量が増加します。

女性ホルモンの分泌量が増えるということは、それだけホルモンバランスを崩すことになります。体をコントロールしている自律神経のバランスが崩れ、様々な体調の変化をもたらします。

この段階で発する症状は主に「イライラする」ことです。その他に「頭痛」「胃痛」「乳房痛」「肩こり」などの症状が現れます。また、集中力の低下も引き起こされます。

さらに、黄体ホルモンの効果として「乳腺の発達」「体温の上昇」「体内の水分を引き出す」といった効果も現れます。生理の1週間~2週間前から生理が始まるまでに現れる症状であるため、これらの症状を「生理前症候群(月経前症候群=PMS)」と言います。

生理前症候群は、いかにしてイライラを解消するかが重要です。自分なりのストレス解消法を用いましょう。ただし、コーヒーやアルコールなどは逆にストレスを増大させる可能性が高いので注意が必要です。

 

第二段階「生理前半」

生理の直前から生理の前半にかけて、「プロスタグランジン」と呼ばれる物質が体内に分泌されるようになります。

この物質は、子宮を収縮させて、不要になった経血を排出しようとします。生理痛の症状が一般的に「下腹部の痛みである」と認識される原因は、この子宮の収縮が原因です。

神経痛だと思う人もいますが、実は物理的な内蔵痛なのです。なお、陣痛の痛みの原因も、このプロスタグランジンなのです。日頃から血液の粘性が高く、血行が悪い人ほど子宮をより収縮させなければならなくなり、それだけプロスタグランジンが多く分泌され、子宮を収縮させます。また、プロスタグランジンには血管を収縮させる作用もあり、血行を悪化させます。

それによって下腹部の痛みだけでなく「腰痛」「冷え」「倦怠感」といった症状が現れます。そのほかにも、胃腸の動きに影響を与えるため、「吐き気」「下痢」といった症状が現れます。

日頃から血行を良くし、体を温めることでプロスタグランジンの分泌を抑えることができます。冬場だけでなく、電化製品で体を冷やしやすい夏場も注意が必要です。

 

第三段階「生理後半」

生理の後半になると、前述の影響で悪化した血行の影響で「うっ血」が起こります。

うっ血は、血流の障害によって血液が静脈内に溜まった状態のことを言います。特に、骨盤付近での血流停滞が顕著になり、下腹部の鈍痛や腰周りのだるさの原因となります。

また、血流の停滞によって頭痛や冷え、むくみなど全身にダメージをもたらします。軽い生理痛の場合、このうっ血を解消することで生理痛の症状も解消されます。原因は骨盤付近のうっ血であるため、「半身浴」が有効です。

 

どの段階でも日常生活で改善可能

以上の3段階において、どの段階においても対策は日常生活の中で手軽に行える方法です。

病院へ行ったり、専用の器具を購入する必要はありません。日頃から少し気をつけるだけで、生理痛は大幅に改善できる可能性があるのです。

もちろん、場合によっては婦人科を受診することも必要です。

 

まとめ

生理前の段階では「黄体ホルモン」が分泌されることでイライラなどの症状があらわれます。自分なりの方法でストレスを解消しましょう。

生理前半においては「プロスタグランジン」の分泌によって子宮が収縮され、下腹部の痛みを起こします。日頃から血行を良くしておくことで症状を和らげることができます。

後半になると「うっ血」が起き、下半身の痛みなどを引き起こします。半身浴などで解消することができます。どの場合でも日常的に対策が可能ですが、場合によっては病院へ行くことも必要です。

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