生理痛を和らげる桂枝茯苓丸

漢方薬にも、いろんな種類があります。それぞれに適した症状があり、自分の患っている症状によって漢方を選ぶ必要があります。

今回取り上げる漢方は「桂枝茯苓丸」です。

「けいしぶくりょうがん」と読みます。この漢方は、生理痛においてどのように作用するのでしょうか?

 

桂枝茯苓丸とは?

「桂枝茯苓丸」とは、「桂枝」「茯苓」「牡丹皮」「桃仁」「芍薬」を等量混ぜ、ハチミツで小さな団子状に調合した漢方薬です。

食前に飲むのが一般的です。「瘀血(おけつ)」に対して効果を発揮してくれます。「瘀血」とは、血流障害の一種で、血流の滞りによって引き起こされる症状を表します。

そのため、桂枝茯苓丸は、血流が悪化することで発症する症状に苦しめられている人に効果的な漢方薬であるといえます。

医療用の漢方薬として初めて、アメリカでの審査を目指したという経歴があります。実験では一定の結果が出たものの、期待していた程ではなかったため、アメリカでの開発が中止されたという結果になっています。

 

桂枝茯苓丸と生理痛の関係

生理痛においては、子宮が収縮することで経血の排出を行い、下腹部の痛みや下半身の血流悪化などを引き起こします。

桂枝茯苓丸は、血流の悪化を改善してその症状を緩和するので、生理痛における血流悪化とそれによる冷えや痛みの解消に効果的です。

瘀血に対してはその他にもいくつかの漢方薬が処方されますが、桂枝茯苓丸は最も処方される機会の多い漢方薬でもあります。

 

どんな時に効果的か?

しかしながら、常に生理痛の症状を緩和できるというわけでもありません。

生理痛の症状の中で、特に「血流が悪化することで生じる症状」に効果を発揮します。

自覚症状としては

「上半身ののぼせと下半身の冷え」

「生理痛の際に痛む場所がいつも決まっている」

「肌の黒ずみや目の下のくまが出来やすい」

といった症状が、瘀血による症状です。こういった症状に覚えがある人の場合、桂枝茯苓丸が大きな効果を発揮しれくれる可能性が高まります。

他にどんな症状に良いのか

桂枝茯苓丸は、生理痛にだけ効果があるというわけではありません。

桂枝茯苓丸は「血流の滞りを解消する」という効能がありますので、「美肌」「肩こりの解消」といったお悩みにも効果的です。まず、美肌に関しては特に「シミ」の解消に効果的です。

シミは、肌のターンオーバーが正常であれば、時間とともに解消されます。しかし、血行が悪くなると肌のターンオーバーが十分に行われず、シミの原因となる色素が沈着してしまいます。

血流が改善されることで、シミ等の肌トラブルの解消に役立ちます。また、肩こりは血行の悪化が原因なので、血行が改善されれば肩こりの解消にも役立ちます。

その他にも子宮の炎症、月経不順、更年期障害といった症状にも効果がありますが、メーカーごとに対応できる症状は微妙に異なっています。

 

桂枝茯苓丸に副作用は無いのか?

漢方薬は、医薬品に比べると比較的に副作用の発生は少ないです。

しかし、全く副作用が起きないというわけでもなく、また、時には重篤な症状を引き起こすこともあります。軽い症状であれば、発疹や食欲不振、悪心や下痢といった軽度な病気の症状が見られます。

しかし、重度の場合には肝機能障害やそれに伴う黄疸を発症することもあります。また、妊娠中は桃仁と牡丹皮による流産や早産のリスクが有ります。

さらに、小児には安全性が確立されておらず、高齢者の場合は生理機能が低下するリスクが有ります。このように、桂枝茯苓丸にも幾つかの副作用や健康上のリスクが発生します。

もちろん、普通の医薬品でも副作用のリスクはあるので、桂枝茯苓丸が特別に危険な漢方薬だということではない点には留意しておきましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る