器質性月経困難症とは?

生理痛は、女性であれば誰でも経験する症状です。誰でも発症するという理由から、そこまで危険視しない人も多いことでしょう。

症状がほとんど現れないという人も珍しくありません。

しかし、人によっては生理痛の症状が重く、その原因が人とは異なっていることも考えられます。今回取り上げます「器質性月経困難症」についても、あるいは思いもよらない原因かもしれません。

 

月経困難症とは?

そもそもに「月経困難症」とはどんな症状なのかという話ですが、有り体に言えば「生理痛」です。

生理痛は、子宮の収縮によって経血の排出を行うにあたって発生する、下腹部の内臓痛とそれに伴う諸症状のことを言います。ただ、月経困難症という場合には、その症状が人に比べて、あるいは通常時に比べて重いことが一般的です。

要するに、重い生理痛のことを月経困難症だということになります。もう少し具体的に言えば、日常生活に支障が出るほどに重い生理痛の症状が起こります。

仕事や家事に支障が出るほどの痛みや諸症状が起こり、場合によっては救急車で搬送されて入院の必要性が発生することもあります。

生理痛は女性であれば誰もが経験する症状ではあるのですが、月経困難症のレベルともなると、これを無視することは極めて難しいと言えます。

 

器質性月経困難症とは?

そんな月経困難症ですが、原因によって2種類に分かれます。今回取り上げる「器質性月経困難症」は、生理痛を重くしている原因が別の病気であるということです。

器質性月経困難症をもたらす病気としては、「子宮内膜症」「子宮筋腫」「子宮腺筋症」など、子宮に関する病気が考えられます。器質性月経困難症の特徴として、生理痛が発生する期間が通常よりも長いこと、生理期間に関係なく症状が起こるということが挙げられます。

もう一つの月経困難症である「機能性月経困難症」に比べて発症確率は少ないのですが、基礎疾患が治癒しないかぎりは月経困難症の症状が続きます。

それに加えて機能性月経困難症に比べて症状が激しい傾向にあるのも特徴です。また、生理痛の症状が重いことで病院へ行き、子宮の病気が見つかったというケースも少なくありません。

器質性月経困難症は、20代後半から多く見られるもので、年齢とともに発症リスクが高くなります。

 

器質性月経困難症の回復のためには?

生理痛の症状を改善するために、生活習慣を見直すということが注目されています。体を冷やすものを避け、体を温めることを基本とするのですが、器質性月経困難症の場合はあまり効果を発揮しません。

なぜなら、器質性月経困難症の原因は子宮の病気であり、この基礎疾患が治療されない限りは月経困難症の症状が続くことになるからです。

機能性月経困難症の改善として有効な方法が奏功しなかった場合には、器質性月経困難症を患っている、つまり基礎疾患を患っている可能性が高くなります。

器質性月経困難症の治療においては、基礎疾患となる病気の種類によって治療法が異なります。また、病気の進行度合いに応じて治療法が変わることもあります。

加えて子宮に関する病気なので、妊娠に関する希望に応じて治療法が選択されることもあります。求められることは、可能な限り早期に病気を発見し、治療を開始することです。病気は何であれ、初期の段階であれば簡単な方法で治療できることが多く、予後も安定します。

また、器質性月経困難症は「続発性月経困難症」とも呼ばれ、基礎疾患が解消されないかぎりは生理痛の症状が重くなる状態が続きます。

我慢しても良いことはなく、基礎疾患の進行度合いによっては日常生活に支障が出ることも多いです。そうなる前に治療してしまいましょう。

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